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更なる進化を遂げたスマートヘッドランプ『PETZL(ペツル) スイフト RL』

更なる進化を遂げたスマートヘッドランプ『PETZL(ペツル) スイフト RL』

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

今回は久々にギアの紹介になります。

登山はもちろん、キャンプ等アウトドアアクティビティでは必須の装備、ヘッドランプのトピックです。

特に登山装備を初めて揃えるときなどによく「登山靴」「レインウェア」「ザック」等が最優先といったような旨を聞かれたことがあると思いますが、このヘッドランプもこれらと同等に重要、場合によってはそれ以上の優先度で選んで欲しい装備です。

今年登山を始めるという方、テント泊に挑戦してみたいという方、夏に富士山や日本アルプスの計画がある方、
他にもマラソンだけでなくトレイルランニングも経験してみたいという方、長時間に及ぶマルチピッチクライミングに挑むという方等々、
山の装備を揃えるにあたって誰しもが、どんなアクティビティでも必要になるギア、それがヘッドランプです。

今回はアウトドアだけでなく、レスキューや高所作業の現場でも絶大な信頼を得るPETZL(ペツル)のヘッドランプに注目の新商品が登場しましたのでご覧ください。
PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
ペツルのヘッドランプラインナップの中でも高性能モデルとして好評を博してきたスイフト RLが更にパワーアップして新発売となりました。

スイフトの特徴は何といっても『リアクティブライティングテクノロジー』。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

これはいわゆる“自動調光システム”で、細かいボタン操作をせずとも用途・状況に応じて照度を瞬時に切り替えることができ、またそれによってバッテリーの無駄な消耗を防ぐという画期的なシステムです。

例えば夜間の山行で必要になる

  • 夜でも比較的周りが明るい場合は照度を抑え、反対に暗闇であればあるほど照度を強める

  • 手元や足元に目線が集中する時は照度を抑え、逆に進行方向や遠方を見る時ほど照度を強める

という状況に応じたヘッドランプの使い分け。
これが一般的なヘッドランプであれば都度ボタン操作で対応しなければならないところを、スイフトは自動で行ってくれるためユーザーはまさしく“ハンズフリー”で歩く・走る・登るに集中できて便利!そして快適!!という訳です。

もともとペツルのヘッドランプはどれもシンプルなボタン操作のモデルが多いですが、スイフトが凄いのはそのコンセプトを失わずに自動調光機能まで備わっているところ。
操作は直感的、それでいて中身は高機能―。
見た目はごく普通のヘッドランプ、なのにすごく使えるヤツ―。
カタログにも“スマートヘッドランプ”の記載がある通り、まるでスマートフォンみたいに実に賢いヘッドランプなのです。

今回のアップデート内容は主に3点で、

  1. 最大照射力が1,100ルーメンにパワーアップ

  2. バッテリーの充電端子がUSB Type-Cに変更

  3. ランタンシェードとしても使用可能なポーチ「シェルLT」が付属

という内容になっております。
これら以外のフォーマットは旧スイフトからほぼ継続と思っていただいて大丈夫です。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL▲左が旧スイフトRL、右が新スイフトRL

ご覧の通り見た目はさほど変わりないですが、新型は随分と洗練された雰囲気になりました。
(以降、下記で新旧比較する場合はこの2機種で行います)
ティキナやティカ、アクティックなどは2023年のマイナーチェンジで見た目がガラリと変わってしまい正直お客様からも賛否両論ありましたが、この新スイフトに関してはその心配はないと思いますが、いかがでしょう?

重量は新旧とも100g(カタログ値)で変更なし。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

バージョンアップでの軽量化を期待したいところですが、重量据え置きで200ルーメンもスペックアップした点を素直に称えるべきだと思います。
10年前くらいは200ルーメンのヘッドランプでも明るい!とか言って感動してたように記憶しているだけに、今回アップデートの差分だけであっさりとこれに匹敵してしまうってなんだか複雑な気分ですね(笑)
とにかくヘッドランプの進化は益々凄まじい事になってます。

残念ながら価格だけは据え置きといかず現時点で旧スイフトから約3,000円弱の値上がり。
こちらもスペックアップがある以上仕方ないですし、ポーチも付属になるので受け入れたいところです。

続いて変更点1~3についての補足です。

1.最大照射力が1,100ルーメンにパワーアップ

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
こちらが新スイフトの照度スペックです。
スイフトはシンプル操作も特徴の一つと言いましたが、スペック表記を読み解くのは少し複雑です。
スイフトには自動調光モードの「リアクティブライティングモード」、いわゆる一般的なヘッドランプと同様の「スタンダードライティングモード」の2モードが搭載されており、さらにそれぞれのモードにて照度レベル(スタンダードには赤色光も含まれる)が設けられています。
状況やシチュエーションに応じて、ユーザーがリアクティブorスタンダードを選択し、その上で弱中強の照度を使い分ける、といった要領です。
よって今回最も強調されているハイパワー1,100ルーメンという数値は上記のスペック表からもお分かりの通り『リアクティブライティングモード[強]』の状態で発揮されるという事になります。(旧スイフトはここが900ルーメン)
リアクティブモードの照射力と照射時間が“○○~●●”と範囲表記されているのはつまり使用状況で異なるためこのように表記されています。
例えば抑え気味になる状況が多いほど結果バッテリーは温存される、こういう認識で大丈夫です。
(樹林帯の暗闇の中の行動よりも、月明かりの下の稜線歩きの方が一般的なヘッドランプでも出力控え目で使用すると思います)

また、スタンダード[強]状態のルーメン数も旧→新で550→700とパワーアップしています。
逆にそれぞれの[中]状態は旧スイフトと大差無し、もしくは一部でスペックダウンしてはいますが、これは旧スイフトの各モード[中]状態が既に一定水準に達していたため、その分今回は[強]状態のスペックアップに集中させた、という事なのかなと思います。
そしてスタンダードモードには赤色光が追加になりました。
テント場や山小屋での気配りや夜間の地図読み時などで使いたい点灯状態、緊急時のシグナルにも役立つ点滅状態が選択可能です。
いずれも旧スイフトには無かった機能なので嬉しい変更点ですね。
PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
正面から見ると3つのライトが並んでいるように見えますが、右端の1つはライトでなく、リアクティブライトモードのセンサー部分。
ここで明るい⇔暗いを感知して照度を適切に調整する仕組みになっています。
逆にここのレンズが塞がっていたり、汚れていたり破損したりすると上手く機能しない可能性もありますので、定期的に点検するといいと思います。
左の2つがライト部分。左からワイド(拡散)、スポット(集中)として役割を持っています。
そして分かりにくいですがこの2つの間の上部、小さく配置されているのが赤色LED。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

ワイドとスポットによる「ミックスビーム」、本体の角度調節機能により近距離から遠距離までカバー。
これにリアクティブライティング機能も加わるので、ありとあらゆる状況で適切な照射能力を発揮します。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

角度調節は下方向だけでなく、上方向にも傾くのがポイント。
上方向に最大まで可動させれば、このように首掛け状態にして同社の「ビンディ」っぽく使う事も可能になります。


実は上下の可動域が新旧で若干異なっており、

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL▲上方向最大角度

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL▲下方向最大角度

上方向は新旧でほぼ同等ですが、下方向に関しては新スイフトの方がより真下まで可動するようになりました。
新スイフトは赤色灯搭載になりましたので、地図読みの際はこの向きが助かりますね。

続いてスイッチ部分、こちらもよく考えられています。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
上記の操作の切り替えを全てこの一つで賄うのだから凄いの一言。
その分長押しやクリック操作など特有の動作が必要になるため、最初は覚えるのに苦労するかもしれませんが、慣れた先には快適が待っているので頑張りましょう。

さらにこのボタンには保管や持ち運びの際に偶発的にオンにならないようにするためのロック機能まで備わっています。
旧スイフトではこれをボタンのスライドで設定していたのが、新スイフトでは長押しで設定する仕組みに変更。より一層誤作動を防ぐ工夫が考えられています。
PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
ボタンそのものが本体よりも飛び出ていて立体的な形状をしている為、手袋をしている等指先の感触が微妙な状態でも押しやすくなっています。
いずれもユーザー目線で気の利いている仕様と思います。

2.バッテリーの充電端子がUSB Type-Cに変更

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
今の主流なのか、世の中の流れなのか、キャンプ用のランタンも含めて充電ライト系が次々にType-Cに変更していく中、このスイフトも多分に漏れず仕様変更となりました。
こちらはアップデートと言えるかは微妙ですが、スマホやモバイルバッテリー等デバイス間の規格が統一されるほどケーブルを複数用意しなくて済むので、こちらもまたユーザーとしては助かりますね。

PETZL(ペツル) E092DB00 スイフト RL 用リチャージャブルバッテリー PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

バッテリーの充電は単体状態、本体装着状態どちらでも可能です。
これは旧スイフトと同様で、充電状態が確認できるインジケーターが本体に搭載されているのも継続です。
PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
インジケーターは5段階表示。
満充電まで5時間を要するので、残量不足はこまめにチェックしましょう。

また、使用されているリチウムイオンバッテリー『スイフト RL 用リチャージャブルバッテリー』は別売りもありますので、連泊になる縦走登山やウルトラトレイルレースなどの際はバックアップで用意しておくのもいいと思います。

ちなみにバッテリー容量は2,350mAhで旧スイフト(E095BA)のバッテリー、旧スイフトの別売りバッテリー(品番:E092DA)と同じ。
しかも旧バッテリーは新スイフトにも使用可能なようですので、旧スイフトユーザーの方は買い替え、もしくはトレイルレースのレギュレーション“2個目のライト”対応で新スイフト導入しても旧バッテリーが無駄にならなくていいと思います。
PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL▲旧新のバッテリーを入れ替えた状態。

バッテリーの互換が保たれているため、別売りバッテリーの存在によって旧スイフトユーザーでも安心して使い続ける事ができます。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
ちなみにバッテリーの脱着方法が変更になっており、旧スイフトは上方向に回し切って行っていたのに対し、新スイフトは下方向に回し切った状態で行うようになりました。
特に気にする部分ではないかもですが、旧スイフトから買い替える方は従来の癖で無理やり動かして壊したりしないよう気をつけて頂ければとの注意喚起です。

3.ランタンシェードとしても使用可能なポーチ「シェルLT」が付属

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
こちらは性能面でのアップデートではありませんが、ヘッドランプ用に収納ケースを用意するって意外と意識しないので地味に嬉しい付属品と思います。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

付属の充電ケーブルまで含めてすっぽり収まります。
それでもまだ余裕はあるので予備のバッテリーなども一緒に収納して持ち運べます。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

これがいわゆる簡易ランタン状態。
シェード代わりに光を拡散してくれるので、テント内での灯りとして活躍してくれます。
(バッテリーの無駄遣いにならないよう、この時はスタンダードライティング:弱状態が無難)
ちなみに「シェルLT」自体は単品でも販売があります。
もちろん、適合すれば他のヘッドランプでも収納ポーチ、ランタンシェードとしても使えます。

本体以外の機能面としては、スイフト特有の「二股式ヘッドバンド」もしっかりと継承しています。
PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL

スイフトは決して軽量な部類のヘッドランプではありません。
それでもトレイルランニングのように動きが激しいアクティビティの際ズレることのないしっかりフィット感が求められます。
とは言えハイエンドモデルにありがちな頭頂部までベルトがある仕様では荷物として嵩張ってしまうし、装着した時の大袈裟感にやや抵抗がある・・・。
そんな心配を解消してくれるのがこのスイフトのベルトです。
本体のずっしり感からすると本当にこのベルトだけで額からズレ落ちてこないか不安になりますが、実際に装着して行動してみると快適で、後頭部の二股部分がいかに効いているかが体感できます。
PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
額にあたる部分には若干の仕様変更があります。
より密着感を出すための工夫でしょうか。

PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
ちなみにバンドはリフレクター仕様なので、早朝や夜間のウォーキングやジョギングの時でも安心です。


以上が新しいスイフトのご紹介でした。

最後にこのスイフトについて、プレイヤー&ショップスタッフとして各目線でどんな風にお勧めしたいかをまとめて終わりにしたいと思います。
(あくまでリアクティブライティングモードの使用を前提とした意見になります)

<アクティビティ目線>

  • ハイキング:日帰り~テント泊、オールラウンドにこなせる1機を厳選したい。冬の山など手袋越しの操作でも使いやすいモデルが欲しい。

  • トレイルランニング:夜戦でも果敢に攻めたい、走り&歩きに集中したい。ヘッドランプの操作が頻繁になる等で余計な神経を使いたくない。

  • アルパインクライミング/マルチピッチクライミング:両手がふさがっていることが多い為、ヘッドランプの操作を可能な限り最小限に抑えたい。ヘッドランプの操作に意識を削がれたくない。

<スペック目線>

  • ミニマムさよりも使い勝手を重視したい(軽さだけならスイフト以下のランプはいくらでも選べるので)。

  • とは言えNAO(ペツル最高峰のヘッドランプ、スイフト同様リアクティブライティングテクノロジー搭載)程大袈裟でなくて良い。

こんな具合で参考になりますでしょうか?

頼もしいヘッドランプが手持ちに加わるだけで全体の装備の質がグンと高まりますので、充実した山遊びのためにも一度ご自身のヘッドランプのスペックを見直してみるものいいと思います。
(これこそスマホと同じでいつの間にか自分のヘッドランプがすっかり旧世代品になってしまっていた・・・なんて事がザラにあるので)
正直値段が張るのが多くて頭が痛いところではありますが、ギアの進化というのは時に利便性や快適性だけでなく、安全面にも大きく寄与する事があります。
例えばこのスイフトであれば自動の照度調節のおかげで基本的に両手をフリーにしておけるので、通常のヘッドランプ使用時より明らかに余裕が生まれます。ただでさえ慣れない夜間行動では心理的不安も大きく、それに伴って普通であればしないような転倒・滑落のリスクも増えるかもしれません。ロープや鎖場がないとも限りませんし、日頃からトレッキングポールが手放せないという方にとってはヘッドランプのボタン操作まで増えるとなると両手は大忙し・・・このようにどこに危険が潜んでいても不思議ではない状況、それが夜間行動です。なので、この中でもある程度の余裕を持てるというのは、安全面においても大きなアドバンテージと言えると思います。

次にヘッドランプを新調する際は是非このスイフトも候補に加えてみてはいかがでしょうか。


商品ページはこちらです。
↓↓↓
■PETZL(ペツル) E095BB スイフト RL
■PETZL(ペツル) E092DB00 スイフト RL 用リチャージャブルバッテリー

2024-05-15 14:19:03

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