今回はレインパンツのご紹介、
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)『フューチャーライト パラボラ パンツ』です。
こちらはトレイルランニング用のレインパンツではありますが、とても画期的な機能を備えているので、ぜひハイカーの方も最後までお読み頂ければと思います。
基本的なスペック
『フューチャーライト パラボラ パンツ』はトレイルランニング用に設計された、軽量コンパクト性と運動性を追求し、且つ高いプロテクション性も備えた“全天候型”アウターシェルパンツです。
名前に冠している「フューチャーライト(FUTURELIGHT)」はザ・ノース・フェイス独自開発の防水透湿素材の名称。
フューチャーライトは各防水透湿素材の中でも比較的通気性を重視した素材であるため、雨風を防ぎながらもウエア内に籠る蒸れは換気したいというトレイルランニングに代表されるような高出力アクティビティにも適した仕様と言えます。
デザインも足さばきをスムーズにできるよう細身のシルエットを採用。
またこのパンツは岩稜帯などでも積極的に着用できるよう、強度が必要な臀部や股下には、高い耐摩耗性を備えた高強度ポリエチレン糸を使用したリップストップ素材が配置されています。
気になる重量はレインウェアとしての性能に強度を付加しながらも、Lサイズで約140gという軽さを実現。
これはトレイルランニングだけでなく、軽量化を重視したい縦走登山やロングトレイルハイクでも見逃せないスペック。
このように山遊び全般で活躍が期待できそうなレインパンツに仕上がっています。
特徴
冒頭の画像で既にお気づきの方も多いと思われますが、この『フューチャーライト パラボラ パンツ』の最大の特徴はフルレングスのサイドジッパーによってシューズを脱ぐことなく着脱できる点です。
行動中に突然の雨、あるいは降ったり止んだりの空模様。
にもかかわらず木陰だったり腰掛ける場所がないおかげでレインパンツの脱ぎ履きにも四苦八苦・・・そんなストレスから解放してくれます。
ちなみにこのサイドフルオープン式、雪山用のオーバーパンツ(ハードシェル)やダウンパンツなどでよく見かけるという方も多いと思われますが、実はレインパンツで採用しているメーカーも最近ではちょくちょく見かけるようになりました。
その中にあってもこの『フューチャーライト パラボラ パンツ』が差別化されていると感じる点、それは内側にセットされたループです。
着用時はまずこのループでウエスト部分に留めることにより、立位の状態でもパンツを“仮装着”して地面に落とさずに済みます。
そのためパンツ自体、特に内側を汚すリスクが軽減されるという訳です。
しかもこのループによる副産物とも言える機能が、脱いだ状態でウエスト部分に固定し、簡易的に収納&携行ができる事です。
後に高確率でレインパンツが必要になる時、もしくは履こうかどうか判断に悩む時などに役立ちそうな機能です。
(ループ自体は華奢なゴムなので過信は禁物です)
こんな人にオススメ
最後はこの『フューチャーライト パラボラ パンツ』をどんな方に提案したいかで締めくくりたいと思います。
ザ・ノース・フェイスのトレイルランニングカテゴリー『SUMMIT RUN』に属する製品ですから、まずは何といってもトレイルランナー。
でもってレース志向の方。
特にロングレースの場合、上下レインウェアが必携品になる事がほとんどです。
レース用のレインウェア選びで多くの方が意識されるのは主に以下の2点になるのではないでしょうか―。
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軽量コンパクトである事
5~10Lのトレランパックに収めて携行となると、重量も収納サイズも重要になります。
またレイン(上)に比べて、レイン(下)は履かないままレースが終わる事も珍しくないため、特にレインパンツはレギュレーションをクリアするためだけの装備になりがちでもあります。
それであれば限られたパックの容量は補給食や飲料、他の必携品のために確保したいという心理も働くため、やはりレインウェア、特にパンツは基本的に軽くコンパクトであればあるほど理想と言うのが大半のトレイルランナーの意見に感じます。
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着用のし易さ
必携品となるのは時に命を守る道具にもなるためなので、必要に迫られたらどんな状況でも着用します。
問題は着た方がいいのか、着なくてもやり過ごせるのか、こういう状況が一番悩ましいのではないでしょうか。
パックから出すのが面倒、立ち止まって着る時間がもったいない、ましてや靴を脱いでまでなんて・・・結局はこのように“履くのが面倒”の気持ちに負けることも多いかと思います。
但しこういった判断は時として命取りになるリスクでもあり、濡れ⇒冷えに繋がる場合は体温を挙げるために余計なエネルギーを消耗する羽目になります。これはレースの種類や形態にもよりますが、標高が高いセクションが多い、肌寒い時期や陽が落ちている時間帯がある等、気温が低く濡れることで体が冷えるリスクが高まるシチュエーションが考えられるレースにおいてはレインウェアの着用は戦略的に考えなければなりません。
その点からも着用がしやすいレインウェアは躊躇わず積極的に使う事ができる、まさしく装備となります。
クラス最軽量とはいかないまでも十分及第点な軽さ、そして着用のし易さと携行時の工夫まで考えられている『フューチャーライト パラボラ パンツ』はやはりトレイルランニングに最適化されているレインパンツと言えます。
そして冒頭でも触れました通り、この特徴的なレインパンツはハイカーの方にも活用して頂きたいアイテムと感じます。
繰り返しになりますが補強生地とのハイブリッドになっていたりと、極限の軽量化よりも耐久性とのバランスを重視しているスペックはトレイルランニングに限らずあらゆるマウンテンアクティビティでも重宝します。
着用のし易さに関しても、むしろハイキングの方こそミドルカットやハイカットシューズで靴の脱ぎ履きが面倒な分、恩恵を感じやすいかもしれません。
日本の高温多湿な気候を踏まえた場合、特に低山がメインフィールドという方はウェア内換気の観点からもフューチャーライト生地に期待してみるのもいいと思います。
以上、今回はザ・ノース・フェイスのレインパンツ『フューチャーライト パラボラ パンツ』のご紹介でした。
気になる方は是非店頭で試着してみてください。
このパンツ、何が良いって、フルオープン式のおかげで試着の時でも靴を脱がなくていいという点!
つまりいちいちフィッティングルームを使用する面倒も無いという事です(笑)
商品ページはこちらです。
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2024-08-05 13:45:30
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